見ていただいてありがとうございます。
3歳の娘を持ち、前職は食品メーカーの検査員だった主婦、はつがカエデです。
早速ですが、記事タイトルに書いた通り「アーモンドを食べさせていいのは6歳から」です。
消費者庁にも「5歳以下には食べさせない」という情報が出ています。
なぜかというと、5歳以下の子供は「食べ物をかみ砕いてのみ込む力が不十分」だから。
誤って飲み込んでしまうと窒息・肺炎を引き起こす可能性があるからです。
この記事では次の内容をお話しします。
- 5歳以下の子供にアーモンドを食べさせてはいけない理由をくわしく
- アーモンドスライス・アーモンドペースト・アーモンドパウダー・アーモンドミルクなら何歳から?
- 万が一「豆やナッツ類」が詰まった場合の応急措置法
アーモンド(ナッツ類)は5歳以下の子供に食べさせない
アーモンドを含むナッツ類や、豆まきなどに使う炒り豆は「5歳以下の子供」にはあげないようにしましょう。
消費者庁にこのような情報が載っています。
ピーナッツ、炒り豆、枝豆等の豆類、アーモンド等のナッツ類は、飲み込む準備ができていない時にのどに落ちたり、息を吸ったときに不意にのどに移動したりして、のどに詰まることがあります。また、小さく砕いた場合でも、気管に入り込んでしまうと肺炎や気管支炎になるリスクがあります。さらには、豆が気管や気管支の中で水分を吸って膨らみ、窒息を引き起こす場合もあります。大変危険なので、5歳以下の子どもには食べさせないでください。
Vol.540 もうすぐ節分。硬い豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないで! | 消費者庁 より引用
つまりアーモンド(ナッツ類)には、次のような危険性があります。
「歯でかみ砕く」「かみ砕いたものを飲み込む」力は3歳頃には発達するそうですが…
「食べ物を歯でかみ砕いて飲み込む」一連の力は、6歳頃までまだまだ不十分だそうです。
なので「しっかりとかみ砕いて飲み込める」6歳頃までは、アーモンド(ナッツ類)をあげないようにしましょう。
5歳以下の子供だと「イスに座ってじっと食べる」のが苦手な子もいますよね。
ですが「食べ物を口に入れたまま走る・話す・笑う・泣く」と、そのまま飲み込んでしまう可能性があります。
じっと食べるのが難しい「5歳以下の子供」には、ナッツ類をあげないようにしましょう。
アーモンドスライス・ペースト・パウダー・ミルクなら何歳から?
アーモンド粒やアーモンドを細かく砕いたものについては「5歳以下にはあげない」とお伝えしました。
ですがアーモンドには「粉状にしたものや液状にしたもの」など、いろんな加工品がありますよね。
そこで「アーモンドの加工品は何歳から食べられるのか」についてもまとめてみました。
- アーモンドスライス・アーモンドスリーバード…6歳から
- アーモンドペースト・アーモンドパウダー(ブードル)・アーモンドミルク …1歳から
アーモンドスライス・アーモンドスリーバードは6歳から
アーモンドスライス・アーモンドスリーバードも「6歳から」にしましょう。
1歳のお子さんに「アーモンドを小さく砕いたもの」をあげたところ、入院してしまった事例があります。
親が1歳の子どもに、砕いて小さくしたアーモンドを与えていた。兄弟と遊び ながら食べていたら突然むせ込み、その後からせきと高熱が数日続いた。数日た っても状態が安定せず、気道異物が疑われ入院した。
消費者庁「豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!」 より引用
なのでアーモンドスライスのようなうすい物でも、気管に入り込んで肺炎を引き起こす恐れがあります。
アーモンドスライス・アーモンドスリーバードは6歳頃まであげないようにしましょう。
アーモンドペースト・アーモンドパウダー(プードル)・アーモンドミルクは1歳から
誤嚥や窒息の心配のない粉状・液状のアーモンドについては「何歳からとハッキリ書いてある情報」は出てきません。
ですが「アレルギーの心配がそこそこある食品」のため、離乳食が終わった1歳頃からあげるのがいいでしょう。
というのも、アーモンドは消費者庁から「特定原材料に準ずるもの」に定められています。
【「特定原材料に準ずるもの」とは】
特定原材料の7品目(卵・乳・小麦・そば・ピーナッツ・えび・かに)よりは、アレルギーを発症した人や重症化した人は少ない。
でも発症した人はいるので、初めて食べるときは気を付けてね、と言った位置づけです。
なので、アーモンドも「アレルギーの心配がそこそこある食品」といえます。
同じナッツ類である落花生(ピーナッツ)は「離乳食を完了した1歳を過ぎてから」と書いてあるサイトもあります。
更にアーモンドミルクの中には「ハチミツ」が入っているものがあります。
↓アーモンド効果のオリジナルには「ハチミツ」が入っています。
ハチミツは1歳未満のお子さんにあげてはいけません。
(ボツリヌス食中毒を起こすため)
アーモンドミルクも1歳を超えてから与えるようにしましょう。
以上の事から、粉状・液状アーモンドも「1歳からあげる」のが無難でしょう。
万が一アーモンド(ナッツ類)・豆が詰まってしまったら
消費者庁の食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!に「窒息した時の応急措置方法」がくわしくのっています。
ただ文字と絵だけではわかりにくいので、東京消防庁の「応急措置動画」を載せておきます。
窒息していることが分かり、反応がある場合は、直ちに「窒息した時の応急措置」を行います。
周りに誰かいる場合は、応急措置をする前に「119番通報」をお願いしましょう。
(反応がない・反応がなくなった場合は心肺蘇生を行います)
0歳児…背部こう打法(乳児)
1歳以上…背部こう打法、背部こう打法変法
【背部こう打法】
【背部こう打法変法】
立て膝で太ももがうつ伏せにした子のみぞ おちを圧迫するようにして、頭を低くして、 背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。
なお、腹部臓器を傷つけないよう 力を加減します。
消費者庁「豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!」 より引用
満5歳以上…腹部突き上げ法(ハイムリック法)
まとめ
- アーモンド(ナッツ類)は、5歳以下の子供には与えない
- 窒息・肺炎を引き起こす恐れがあるため
- アーモンドスライス・アーモンドスリーバードも6歳からにしたほうがいい
- アーモンドペースト・アーモンドパウダー(プードル)・アーモンドミルクは1歳以降がおすすめ
- 万が一アーモンドが詰まったら、誰かに119通報を頼んでから、窒息に対する応急措置を行う
アーモンドは小さく砕いたものでも「6歳ころから」あげるようにしましょう。
豆やナッツの誤嚥事故は「まれに起こる事故であるが、発生した場合は大変危険である」
そして「気管支から異物除去できる技術を持った病院は限られている」と消費者庁の情報に書かれています。
アーモンドは身近にある食品ですが、子供にとって「リスクの高い食品」だという事を覚えておきましょう。