見ていただいてありがとうございます。
前回「フライパンでつくるナン」で失敗してしまった主婦、はつがカエデです。
無印の「フライパンでつくるナン」を説明通りに作ると固い・膨らまない…
『市販の焼きあがったナンのように作りたい!どうしたらいいの?』
私もそう思い、ネットで調べて作り方・焼き方をアレンジしてみました。
アレンジ方法を簡単に言うとヨーグルトと牛乳を入れ、魚焼きグリルで焼く!
そうすることで市販のナンにかなり近づけることができました。
時間・手間・材料はかかりますが、おいしいナンを食べたい方はぜひお試しください。
無印良品 フライパンでつくる ナン 200g(4枚分) 2袋 良品計画先に結論:こうすれば無印のナンは美味しく焼ける!
♦材料を変更する
水100ml→プレーンヨーグルト25g+牛乳90~100ml
サラダ油小さじ1→小さじ2
♦生地を寝かせる時間を延ばす
10分→2時間以上(今回は4時間)
♦魚焼きグリルの中火、または250℃以上のオーブンで焼く
表面・裏面2分ずつ
正直、材料と手間と時間は増えます。
でもフワフワで本物のナンにかなり近くなります!
家族みんな大絶賛のレシピですので、ぜひ参考にしてください。
無印良品のナンが膨らまない・まとまらない・固い・まずい理由
- ナンの焼く温度が低い
- ヨーグルトを入れないから
- 無印ナンは「寝かせすぎ」くらいがいい
①ナンの焼く温度が低い
本場インドのナンは「タンドール」という土鍋を使用するそうです。
ナンを焼くタンドールの温度は300~1000℃にもなるそうですよ。
火力が強いため数十秒しか焼かないんだとか。
つまりナンは「超高温で短時間焼く」のがコツのようです。
一方、家庭用のコンロには「温度センサー」がついています。
フライパンが220℃になるとセンサーが働き、自動的に火が弱まってしまいます。
つまりフライパンでは火力不足のようです。
高温モードなら290℃くらいまで上がるようですが、それでも火力不足ですね。
高温にするとフライパンも傷んでしまうのでおすすめできません。
②ヨーグルトを入れないから
「フライパンでつくるナン」には、パネトーネ種粉末という酵母の一種が入っています。
ですが酵母が入っているだけで、発酵しやすい環境にはなっていません。
どういうことか、焼いてある「ナン」と原材料を比較して説明したいと思います。
無印良品の焼いてある「ナン」の原材料は次の通りです。
小麦粉(国内製造)、植物油脂、ショートニング、砂糖、食塩、イースト、麦芽粉末/PH調整剤、増粘剤(グァーガム)、乳化剤、ビタミンC、(一部に小麦・大豆を含む)
次に「フライパンでつくるナン」の原材料を見てみましょう。
小麦粉(国内製造)、砂糖、パネトーネ種粉末、食塩/トレハロース、膨脹剤、増粘剤(キサンタンガム)、(一部に小麦を含む)
焼いてある「ナン」には、「麦芽粉末・pH調整剤」が入っていることがわかります。
実はどちらも「酵母の発酵を促す」原材料なんです。
麦芽粉末は酵母菌のエサになるようです。
購入することもできますが、ナンのために買うのは面倒なので今回は省きます。
焼きあがったナンの原材料「pH調整剤」に注目してみましょう。
実は酵母は弱酸性(pH4.0~6.0)で一番発酵するそうです。
なのでおそらく、pH調整剤で酵母が働きやすいpHに調整しているのだと思います。
実際本場インドではナン生地にヨーグルトを入れるそうです。
ヨーグルトのpHは4.0、つまり弱酸性です。
なので酵母が発酵しやすいよう、pH調整にヨーグルトを入れているようです。
水道水はpH5.8〜8.6の中性、そしてフライパンでつくるナンには「pH調整剤」が入っていない…
このことから「フライパンでつくるナン」の生地は中性のままだと思われます。
つまり「ナン生地内の酵母が発酵しやすい環境になっていない」ため、生地が膨らみにくいのだと思います。
③無印ナンは「寝かせすぎ」くらいがいい
「フライパンでつくるナン」の生地を寝かせる時間は10分です。
「膨脹剤」が入っているため、寝かせる時間がなくてもふっくら焼きあがる工夫がされているようです。
(膨脹剤は熱で炭酸ガスを発生させるので、生地を寝かせる必要はありません)
ですがフライパンでつくるナンには「パネトーネ種粉末」という酵母も入っていますよね。
なのに発酵時間10分では、生地を寝かせる時間が短すぎる気がします。
パン作り経験者なら知っていると思いますが、パンには「生地を寝かせる時間」があります。
酵母は生き物なので、自然発酵させるには時間がかかるからです。
(最短でも2~3時間は必要)
本場のインドでも「常温で数時間置いた後」焼き上げているそうです。
つまりフライパンでつくるナンの「生地を寝かせる時間:10分」では短いことがわかります。
膨脹剤だけでも生地は膨らみますが、酵母で焼き上げた生地とは食感が異なります。
- 酵母(イースト)…ふくらみが強く、ふわふわ・やわらかな食感
- 膨脹剤(ベーキングパウダー)…ふくらみが弱く、サクサクとした仕上がり
無印ナンを美味しく作るコツ
無印ナンを美味しく作るコツはコチラ!
- 魚焼きグリルで焼く…短時間で300℃以上の超高温になる
(もしくは250℃以上のオーブンで焼く) - プレーンヨーグルトを入れる
- 生地を2~6時間寝かせる
ちなみにオーブントースターでは「250℃」くらいしか上がりません。
火力を求めるなら魚焼きグリル、次点はオーブンのようです。
そして「やまでら くみこさんのナンの作り方」を参考に、材料を以下のように変更してみました。
【材料・変更前】
- ナンミックス1袋
- 水100ml
- サラダ油小さじ1
- 調理道具:めん棒・フライパン
↓
【材料・変更後】
- ナンミックス1袋
- 牛乳90~100ml
- プレーンヨーグルト25g
- サラダ油小さじ2
- 調理道具:ポリエチレン手袋・アルミホイル・魚焼きグリル
無印のナンにヨーグルトと牛乳を入れて、魚焼きグリルで焼いてみました!
無印ナンの作り方(アレンジ版)
①ナンミックス・牛乳・サラダ油・プレーンヨーグルトを調理ベラで混ぜる
②ポリ手袋をはめて生地を5分ほどこねる
③生地を4等分に分け、ボウルにラップをかけて常温で2時間以上寝かせる
(私は4時間寝かせました)
↓4等分に分けた直後
↓4時間後
③ポリ手袋をはめた手で「スライムを広げるように」だ円形に広げる
ピザのように「フチは生地を厚めに、真ん中はうすめに」すると食感の違いが楽しめます
アルミホイルはくしゃくしゃにしておくと、生地がはがれやすくなりますよ
④魚焼きグリルを中火にし、1分ほど予熱する
(なにもいれずに火を点けて温める)
グリル内が温まったらナン生地を入れて2分ほど焼く
↓するとこんな感じになります
⑤生地をアルミホイルからはがして裏返す
焼けてない面を2分ほど焼く
↓2分焼いて完成!
無印ナンの作り方をアレンジした結果は?
見た目はかなり「ナン」らしくなりました。
ナンからは「パン」のように香ばしい香りがします。
ヨーグルト・牛乳の乳臭さは感じません。
魚焼きグリルの魚臭さも一切ありません。
焼いている間は「食材から発生する水蒸気」で臭いを寄せ付けないそうです。
ただし焼きあがったらすぐに取り出さないと、魚焼きグリルの臭いがついてしまいます。
アレンジで作ったナンを食べてみると、市販の焼いてあるナンにかなり近づいた感じ!
1回目(本来の作り方)よりもおいしさが格段にUPしています。
夫も「これはうまいわ、フワフワ感もあるし…前(1回目)よりナンに近い」と言っていましたよ。
1回目のように「ペシャンコパン」のようなモサモサ食感はなくなりました。
空気が入ってフワフワと軽い食感なので、ペロッと食べてしまうほどです。
また牛乳入りなのでほんのり生地が甘くておいしい。
甘さがさらにおいしさをUPさせていますね。カレーにもよく合います。
あまりにおいしかったのか、娘が私の分を横取りして食べてしまいました(笑)
個人的には1回目(本来の作り方)より2回目(アレンジ)の方がおいしく仕上がりました。
かかる時間・手間も材料も増えましたが、おいしかったので大満足です!
まとめ
無印良品「フライパンでつくるナン」をおいしく作るには
♦材料を変更する
水100ml→プレーンヨーグルト25g+牛乳90~100ml
サラダ油小さじ1→小さじ2
♦生地を寝かせる時間を延ばす
10分→2時間以上(今回は4時間)
♦魚焼きグリルの中火、または250℃以上のオーブンで焼く
表面・裏面2分ずつ
「フライパンでつくるナン」のお手軽さはなくなりますが、手間と時間をかけるとおいしくなります。
時間と気持ちの余裕がある時にお試しください(^▽^)
▼ナンは「ココナッツカレー」や「バターチキンカレー」が合いますよ