閲覧ありがとうございます。主婦のはつがカエデです。
4歳の娘を育てています。
『子供に言ってはいけない言葉ってどんな言葉?』
『なぜ言ってはいけないの?言ったらどうなるの?』
そんな疑問を解決してくれる本を紹介します。
あなたも本を読んで、今日から声かけを変えてみませんか?
本の中の「拮抗禁止令」と「13の禁止令」は必読です!
「子供に言ってはいけない言葉」を知る本
「子供に言ってはいけない言葉」を知りたいなら、
坪田信貴さんの『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』がおすすめです。
坪田さんは、あの「ビリギャル」の本を書いた人です。
ビリギャルを慶応大学に合格させた塾の先生でもあります。
大学時代に学んだ心理学を、学習指導に活用しているそうですよ。
この本はそんな坪田先生が、
「多くの親御さんが、お子さんへの声かけに悩んでいる。
どのお母さんお父さんも「子供に幸せになってほしい」と思っているのに、
子供のためを思って口にした言葉が逆効果になっている。
間違ったメッセージを子供が受け取ると、自分の可能性を狭めてしまう。
「言葉の意味」について知ってもらいたい」と思って書いた本です。
『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』の中で特に、
「拮抗禁止令」と「13の禁止令」は読んでおいたほうがいいと思います。
本の中では「子供の可能性を奪う言葉」として紹介されています。
「拮抗禁止令」と「13の禁止令」
「拮抗禁止令」は次の5つです。
- 完全、完璧であれ→「ちゃんとしてないと認めない」
- 他人を喜ばせ、満足させよ→「まず周囲の事を考えなさい」
- 努力せよ→「一生懸命やりなさい」
- 強くなれ→「泣くな」「我慢しなさい」
- 急げ→「早くしなさい」
この5つは「ドライバー」とも呼ばれます。
ドライバーは「こうしなければならない」と強迫的に感じる言葉なのだそうです。
この言葉に囚われると「したくないのにしなければならない」と気持ちに駆られます。
自分の気持ちは無視して、言葉通りに行動しなければと思ってしまいます。
つづいて、13の禁止令は次の通りです。
- 存在するな→「おまえさえいなければ」
- 何もするな→「何もしなくていいから座ってて」
- 成長するな→「○○ちゃんは、今のままでいて」
- 感じるな→「我慢しろ」
- お前であるな→「本当は男の子が欲しかった」
- 子どもであるな→「お兄ちゃんだから我慢しなさい」
- 近寄るな→「今は忙しい」「あとで」「静かにしなさい」
- 考えるな→「黙って言う事を聞け」
- 成功するな→成功を褒めてもらえない
- 自分のことでほしがるな→親が経済的に困っている、我慢している
- 健康であってはいけない→病気の時だけ優しくする、他人の面倒を見る
- 重要な人になってはいけない→何をしても親の反応が薄い
- 所属してはいけない→「あの子と遊んではダメ」
13の禁止令は、先ほどの拮抗禁止令と結びつくと、
子供の思考や行動をさらに縛ってしまう原因になるそうです。
拮抗禁止令「他人を喜ばせ、満足させよ」+13の禁止令「存在するな」
「他人を喜ばせ、満足させることができなければ存在するな」
→本当は辛くても、自分の感情を無視して、他人を喜ばせようと必死になる
こうなると「いつまでも親の顔をうかがって行動する子」に育ちます。
つまり「自分で考えられない、親に依存する子」に育ってしまいます。
「私いつも言ってるかも…」ってショックを受ける方もいるかもしれません。
私も多分どこかで言っています。でもそれは仕方のないことだと思うんです。
なぜならこの言葉たちは、私たちが「子どもの時に言われた言葉」だからです。
昔、親や学校から教えられたことを、そのまま使ってしまっているんですよね。
だからつい無意識に使ってしまいます。これは仕方のないことです。
でもこれからは、本を読んで意識的に変えていきたいですね。
サラッと知りたい方は下記のHPをごらんください
めんどくさいし、覚えられないと思ったら
確かに「全てを覚えて、言わないようにしよう」と思っても無理な話です。
なので「これならできそう」ってところから始めましょう。
本にも「完璧でなくていい、失敗したと思ったら、リカバーすればいい」と書いています。
私たちは本のタイトルにある「人に迷惑をかけるな」にとらわれすぎです。
だから自分の子供も「人に迷惑をかけない子に育てよう」とします。
そのためには「親は完全に、間違いなく、子供を導かなければ」と思いがち。
すると「(やらないといけないのは分かっているけど)めんどくさいなぁ」と感じます。
「めんどくさい」と思う人は、実は責任感の強い人らしいですよ。
それは拮抗禁止令「完全、完璧であれ」にあなたも囚われているからかもしれません。
「誰にも迷惑をかけない子に、完璧に育てないと」と思うからしんどくなります。
まぁそれは無理な話ですし、そこは子供が自分で乗り越えるべきところです。
いつまでも、親は子供を守り続けることはできません。
なので「子供をいかに正しく導くか」というよりも、
「子供だけでも生きていける力」を身につけてあげた方が良い。
世間の目や評価より、何があっても強く居られる子供の心を育てる方が大事です。
それに実は「抜けている親」の方が、自分で考えて自立できる子になるそうです。
逆に完璧を目指す親であるほど、子供にも完璧を要求してしまいますし、
子供を「自分の思い通りに支配」してしまいます。(完璧にしたいので)
そうなると子供は「自分で考えられない子」に育つそうですよ。
なので「自分も言われたらいやだな」とか「自分でもできないな」ってことは言わない!
…くらいの気持ちで、本の内容を活かしてみればいかがでしょうか?
「できるところから声かけを変えてみる」くらいで始めてみましょう!
まとめ
日本の生きづらさは「人に迷惑をかけるな」から来ているのかもしれません。
だから失敗は許されないと思っているし、他人の失敗にも過剰に反応します。
SNSでも、芸能人の不倫問題でも、他人事なのに袋叩きにしますよね。
でも「失敗しない」は無理な話です。
それよりも子供には失敗してもいいから、自分で立ち上がれる子に育ってほしい。
本中の「迷惑はかけてしまうもの。だからその分恩を返そうね」と言ってあげたいですね。
自分の子供には「他人の評価で生きる子」に育ってほしいでしょうか?
私は「自分で考え、自分で行動を決める子」に育ってほしいと思っています。
そのためには「拮抗禁止令」と「13の禁止令」には気を付けたいなと思っています。
あなたも本を読んで、今日から声かけを変えてみませんか?