見ていただいてありがとうございます。
半年前に夫が中程度のうつになり、現在は復職が決まって準備中。
そんな夫を陰ながら支える主婦、はつがカエデです。
うつになってしまった家族を支えてあげたい。
でも、こんな風に悩んでしまうことありませんか?
私も夫への接し方はかなり気を使いました。
そこでうつの人への接し方を学ぶために読んだ本7冊をご紹介します。
- うつになった人への接し方を知る
- うつになった「本人の気持ち」を知る
- うつの人のためになる(かもしれない)本
7冊中5冊は、Amazonの「Kindle Unlimited」で読めます。
(対象外:うつ病九段、ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト)
30日間無料体験もありますよ。
気になった方は読んでみてくださいね。
▼夫のうつ発症~復職までの「体験談」はこちら
うつになった人への接し方を知る
夫がうつになったら「どう接してたらいいのか」戸惑いますよね。
でも「うつになった事のない人」がうつ本人の気持ちなど、分かるはずもありません。
でも、苦しんでいるうつ本人の気持ちをわかってあげたい…。
そこで「うつになった人への接し方」が書かれた本をご紹介します。
本ではないですが、持田製薬の「サポートガイド」もわかりやすくまとめられていておすすめです。
分かりやすいうつ病の参考書
デザイナーの東瀬 晴心さん(あずせ せいしん)さんが書いています。
東瀬さんご自身が「うつ」でとても苦しんだそうです。
(体験談をまとめた本も出版されています、後で紹介します)
「うつ病とはどういうものか」を、うつ本人や周りの人にも分かりやすく紹介しています。
特に第4章の「身近な人がうつ病になったら」は大変参考になります。
「うつになった人は、周りにどうしてもらうと助かるのか・嬉しいのか」
うつ本人の本音を知ることができます。
東瀬さんはご自身の経験から「心理カウンセラー」の資格を取得。
本の内容もとてもわかりやすくまとめられています。
巻末のエピローグには
「うつ病の感覚」や「周りの人がうつ病当事者にどう関わればいいのか」等を伝えたくてまとめた本
と書かれています。
私って、うつですか?
精神科医の方が書いた本です。
10のうつタイプの症例を漫画で紹介しています。
症状別の解説と治療法、そして「周りの方の声かけの例」が載っています。
「うつの人への声掛けの例」はもちろん、「言ってはいけない言葉」も載っていて参考になります。
タイトルは「うつになった本人向けの本」という感じですが
私は「うつの方をサポートする人が読む本」だなと思いました。
「うつ病とはどんな病気なのか」「抗うつ薬の種類」も、具体的に説明されています。
全て読む本でなく、当てはまる所だけ読む本、って感じですね。
ちなみに夫は、この本の「case2」と全く同じでした。
うつになった「本人の気持ち」を知る
うつで苦しんでいる時の心境は、本人にしかわかりません。
はたから見たら「元気そう」と思っても、うつの人の中では「必死に頑張っている状態」なのかもしれません。
そんなときに「もう大丈夫なんでしょ?仕事行ったら?」と言ってしまうと
「この人は何も理解してくれていない」と、うつの人を傷つけてしまうこともあります。
実は私、夫に「私はどうしてあげたらラクになる?」と声をかけ
夫に「早く直せと言われているようで辛い」と言われたことがあります…。
本人の気持ちを理解することも大事だなと痛感しました。
うつ本人が書いた「体験談」を読めば
- 何か辛いのか
- どうしてもらえると嬉しいのか
- どんなことをされると辛いのか
「うつ本人の気持ち」が理解できるかも知れません。
うつ病九段(漫画)
この本は有名な将棋棋士である、先崎 学(せんざき まなぶ)さんの体験談です。
(原作は小説です。漫画版は河井克夫さんが描いています)
先崎さんは漫画「3月のライオン」の将棋監修をされている方です。
漫画にはこんな内容が書かれています。
- うつになるまで
- うつで苦しんでいる時の気持ち
(とても細かく、わかりやすく書かれています) - 精神科に入院した時の様子
- 退院後、徐々に良くなっていくまで
(すんなりと良くなるわけではない様子)
うつで苦しんでいる時の心境が細かく書かれています。
「いつも通りにできることができない」理由がよくわかりました。
将棋棋士の方が書いた本なので「将棋の話」中心に進みます。
でも将棋のことがわからなくても読めるので大丈夫です。
(ちなみに私、将棋は全くわかりません)
漫画なのでとても読みやすいです。
ただ「寛解(かんかい)した」様子までは書かれていません。
(安定して生活が送れるようになること)
良くなってきた、という所で終わります。
うつ病の奇妙な体験
冒頭で紹介した「分かりやすいうつ病の参考書」著者の東瀬 晴心さんが書いた体験談です。
イラストと文章で話が進んでいきます。
本の内容はこんな感じです。
- うつになったきっかけ
- 心療内科にかかるまで、そして転々とした様子
(メンタルクリニックへの不信感) - 「体に出てくる謎の不調」に苦しむ様子
- 「薬への不信感」から服用をやめる
- 自傷行為
- ネットの情報でうつを直そうとした様子
発症~辛い時期~良くなっていく様子が、時系列で細かくまとめられています。
かなり壮絶な闘病生活をおくっていたことが見て取れます。
東瀬さんの本の最後には
- 「時間はかかっても、一歩一歩良くなる」
- 「いち早く病院の診察を受け、適切な服薬をすること」
と書かれています。
私の夫を見ていて思いますが、まさにその通りだなと思いました。
私の母も結構重度なうつで、心療内科を3回変わりました。
3件目の心療内科が合っていたようで、今は通常の生活を送れています。
「自分に合う心療内科を探すのも大事」だと私も思います。
うつの人のためになる(かもしれない)本
うつの人は「何かあったら自分を責める」タイプ(自罰型)が多いそうです。
また「真面目・几帳面・責任感の強い人」もなりやすいと言われています。
そんな人は「白黒はっきりしなければ」など、考え方が極端に偏りがちなのだとか。
(「認知のゆがみ」と言うそうです。詳しくは厚生労働省HPをご覧ください。)
つまり「考え方」を変えると、うつに効果的かもしれません。
そんな「考え方を改めるきっかけになる」本3冊をご紹介します。
ただうつの人は「本や文字を読むのが辛い」人もいます。
本人に聞いて「読みたい」と言ったらすすめるようにしましょう。
(無理強いをすると、かえって負担になります)
いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本
心理カウンセラーの方が書いた本です。
この本は「いつも自分を責めてしまう、こんな人」におすすめです。
- うまくいかないことがあると自分を責める
- 無理して頑張りすぎるところがある
- 自分を追い詰める癖がある
- 期待に過剰に応えようとする
(自分を犠牲にしてでも頑張る) - 仲良くしてくれる人に「申し訳ない」気持ちがある
- 頑張っても「報われない」と思っている
これらは全て「罪悪感が心の中にあるときに起こる反応」だそうです。
罪悪感があると自分を罰して、自分が幸せになれないような道を無意識に選んでしまう、とのこと。
この本はそんな「罪悪感」を手放し、自分らしい人生を歩むための方法が書かれた本です。
特に「自分の価値なんてない」「周りに迷惑をかけてしまっている」「消えてしまいたい」と思っている人に読んでもらいたい本です。
私がこの本を読んた当時、ちょうど子育てと夫のうつで悩んでいました。
本を読み進めていくうちに思わず泣いてしまいました。
自分で自分の首を絞めていたんだなと、この本を読んで反省。
本を読んだ後に気持ちを切り替えたところ、不思議と心が軽くなりましたよ。
ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト
精神科医の井上智介さんが書いた本です。
井上さんは産業医(会社で働く人の健康管理等を行う医師)でもあります。
そんな井上さんは「一万人以上の人」と接してきた中で、このように思ったそうです。
そこでラフに生きる方法=「考えなくてもいいことは考えない」を伝えるために書いた本です。
この本はこんな人におすすめです。
- 在宅ワークになってから「しんどい」と思うようになった
- 仕事のオンオフの切り替えができない
- 会社の人間関係で悩んでいる
- 職場・仕事内容で悩んでいる
会社勤めで「職場にストレスを感じている」人のための本かなと思いました。
簡単な4コマがあったり、本の文章も語り口調で書かれています。
本が苦手な人でも読みやすいと思います。
マンガでわかる! 対人関係の心理学
この本は精神科医のゆうきゆうさんが監修しています。
「人間関係で悩む女性」が主人公の漫画です。
ゆうきゆうさんといえば「マンガで分かる心療内科」の原作者で有名な人です。
ゆうメンタルクリニックの総院長でもあります。
この本は「職場の人間関係で悩んでいる」人におすすめです。
- 人前で話すのが怖い・考えすぎてしまう
- 上司や同僚に怖い人・厄介な人・苦手な人がいる
- 部下への接し方がわからない
後半は職場の人間関係だけでなく、恋人や家族にも応用できる内容です。
「自分はなぜそう思ってしまうのか」「相手はどうしてあんな行動をするのか」
その理由を心理学で説明・対策方法を紹介しています。
会社勤めじゃない私でも「なるほど」と、学ぶことが多かったです。
対人関係に悩んだら、この本を一冊手元に置いておくと安心できるかもしれません。
まとめ
♦うつの人への接し方を知る本
♦うつ本人の気持ちを知る本
♦うつの人のためになる(かもしれない)本
(★…Amazon kindleには含まれていない本)
どれも私が熟読した本です。どの本も大変勉強になりました。
もしひとつだけ選ぶとしたら、東瀬 晴心さんの「分かりやすいうつ病の参考書」かなと思います。
うつで苦しんだ本人が、心理カウンセラーの資格を取って書いた本なので、とてもためになります。
うつの人にも、うつをサポートする人にも大変参考になる内容です。
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